キムコノキモチ

貧乏老後を少しでも楽しく過ごす方法を日々模索中。保育のこともちょこっとね。

子育て支援の痒いところに手が届いてない現実。

兵庫県明石市に住んでる友達がいます。わたしたちの世代ですから子育てはとっくに終えているのですが、明石の子育て支援が熱いということを聞きました。

国のやる子育て支援は本当に欲してることが全然わかってないなぁと感じることが多く、実際に子育てをしている世代の方と話していても同じ感想の方が多数です。

 ・保育の無償化

無償化が決まったときにあちこちで言われてましたけど結局得をしたのは高額所得者だったって話。認可保育園の話に限りますと元々運営費っていうのは子どもの年齢や人数によって公費から出されてるんですよね。自治体により差はあるようですが0歳児一人に付き18万円/月、1、2歳児で10万円/月、3歳児5万円/月、4、5歳児4.5万円/月程度と考えてもらえれば。保育料の「保護者負担が高い」と言う方も「保育料払ってるやん」と言う方もよくおられますが実際には3歳児以上で6万円以上払ってる人は払ってますがそれよりも安い方は払ってるというよりも補助してもらってるというのが正解なんですよね。で、所得の高い方は補助なしで全額負担していただいてもいいんじゃないかなと思ってたぐらいなのにそういう方は負担が減り、今まで低所得で保育料減免されていた人たちは特に恩恵を感じないという、公(おおやけ)がやることって基本、困ってる人を助けるということであって欲しいと思うのは自分が困ってる側だから感じるんですかね。認可保育所の保育料の決定通知って自治体の役所から来ますがその際に本来の保育にかかる費用(0歳児なら18万円)を請求額として、そこからあなたはこれだけ減額されて自己負担がいくらになりましたよ、という形の通知にした方が良いような気がします。障碍者のデイサービスとかヘルパーさんの利用料は明細にそういうのが書かれてましたので、「本来ならこれだけかかってるものが公費で負担してもらえてありがたい」と可視化されてることでわかりやすく、感謝につながりやすかったですけどね。別にそういうものを見なくても感謝はもちろん当たり前のことでしたけど。

認可保育所でもほとんどの保護者の方は保育士に感謝してくださるけれど、ごくたまにいわゆるモンスター級の方がおられると「払ってる!」と力説されて、しんどくなる保育士もいたので少しはましになったりしないかなと思ったりします。

それより何より、本当にみんなが求めてたのが無償化よりも全入(全員希望した保育所に入れること)だと思うのに、無償化か、、、そこに金を使ったか、、、っていう残念感が半端ないです。

その場限りの待機児童無しを目指したばかりに小規模保育所(0~2歳児)の乱立でお茶を濁し、そのツケが昨年度ぐらいから回ってきて小規模に通っていた子が3歳児になるときに編入する保育園がないという現状。

そもそもいくら保育園を作ったとしても保育士が足りないという決定的な欠陥がありますもんね。誰が月の手取り15万以下で命預かります?

ま、預かってくれてる保育士、たくさんいますけども。誰だったか言ってた「やりがいのある仕事は搾取されやすい」って本当にそうだと思います。わたしもなんだかんだで保育士続けてますが

子どもはかわいい。それに尽きる。

 

しかしやっぱりもうちょっと賃金は上がってもいいんじゃないかなと思います。(願)

 

・病児保育

病児保育室のある自治体もありますが利用にはまだハードルが高そうで、当日の朝に受診後でないと利用できないところも多いとか。まぁ体調の悪い子どもを預かるんだから通常以上に配慮が必要なのは当然ですし、本当なら子どもが病気の時ぐらい仕事をあっさり休ませてくれるホワイト企業ばっかりだと言うことなしですが、現実はそう甘くはありません。病児保育を充実させるか看護休暇を取りやすくするかどっちか真剣にさっさとしないとますます少子化が加速しそう。子どもを育てることに優しくない国だなぁと思いますもん。

 

学童保育

保育所の問題はクローズアップされることが増えてきましたけど(だからと言って問題は全然解決してませんが)学童保育も同じですよね。卒園する保護者から「1年生が困る」と言う声をよく聞きました。小学1年生、一人で留守番は厳しいでしょう。

地域によるとは思いますが新1年生の半分ぐらいは学童保育の利用を希望しているとかで本来なら3年生ぐらいまで対象になっているけど定員があふれてしまって3年生が入れなくなってるところもあるとか。子育てって安心できるっていうことが本当に大事なのに保育園に入れるかどうか心配して熱が出たら預けるところなくて心配して小学校でも学童に入れるか心配して、、、。

そら子育て頑張りますって気持ちも萎えるよね。

 

・子どもの預け先

おじいちゃん、おばあちゃんが近くに住んでてくれて子育てに協力してくださる家庭は大丈夫なのかもしれないけど、そういう家庭ばかりではありません。子どもが病気の時は仕事休めばいいやんって思われるかもしれません。でも休んだとしても十分対応しきれないのが入院。お子さんが一人なら両親が交代で付き添いもできるかもしれませんが(それでもだいぶしんどいと思う)兄弟がいてその子の世話も必要だし、祖父母の手助けも無理っていう人、シングルで子育てしてる人はお子さんの入院はものすごく困るようです。小児病棟って兄弟でも患者以外の子どもは病棟に入れません。病院で患児を預かってくれることもあるみたいですが病気の子どもが保護者と離れて過ごすってただでさえ体調悪くてしんどいのにその上気持ちまでしんどいのって気の毒すぎませんかね。子どもの入院でなくても保護者の体調不良のときなどの困ったときに預けられる場所って絶対必要と思うけど無いよね?そういう制度とか場所とかある?

看護とか介護とか育児とかもっと行政が積極的に動かないと相互扶助では限界があるよね。

 

明石市は決してお金持ちの自治体ではないみたいだけど市長は財政はあると言ってるし実際に子育て支援を充実させることによって人口や税収も上がってるらしいのですごいことですよね。予算って自治体でも国でもそうなんやけど貧乏な一般市民のわたしから見たら「ここにそんなに使う?いる?」って思うことが多くて、使い道をしっかり考えないともったいない。子どものオムツ代とか食費とか削って自分ちにたいして何もしてくれへん近所のおっさんにせっせとお中元お歳暮したり友達に外でいい顔して奢ってあげたりばっかりしてるヤツいたら「アホか」と思うけど、今うちの国ってそういうお金の使い方されてる気がして「金が無いという思い込みは間違い。違うところにはある」という明石市長のような考えの人がもっともっと増えてくれたらいいのにと思います。

 

明石市は養育費の支援事業とかもやってるらしく養育費を払わずトンズラするクソみたいな親にも「どないやねん」と言ってくれているよう。これについてはずーっと前から「今日の養育費未払い者リスト」で住所と名前か会社名と名前をネットなりメディアなりで公開すればいいのにってわたしは言ってるんですけど。誰にもバレないからトンズラしても悪びれないヤツがいっぱいいそう。払えるのに払わないやつ。自分のごはん我慢しても払えよ、養育費。わたしが病気で余命宣告されたら1円も養育費を払わずトンズラしたクソ元夫とそのご親戚一同のお名前はネットに書き逃げしてやろうと考えてます。養育費払わない親なんて生きてる価値なしとわたしは思ってます。